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けたろうさんのことがそれとなくわかるところ
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あんまり観察ではないけど。

〈観察ファイル.004:フルーツスイーツ〉

同僚の、おとなしくひかえめな女の子が僕のデスクの横に立ち、話しかけてきた。
所属プロジェクトもずっと違うし、通勤電車に乗り合わせたら話をするとか、廊下で居合わせた時におしゃべりするとか、そんな程度の付き合いだったから、意外に思った。
ましてや引っ込み思案な彼女がわざわざ僕の席にまで来てまでともなればいっそう意外だった。
「あの」
さて、どんな言葉が飛び出すか。
「梨、好きですか?」
「は?」
なんだ、僕がりんごと梨とグレープフルーツ辺りが果物の中でも特別好きなのを、なぜ知っているんだ。
「うん? 好きだけど」
それがどうしたと続ける前に、彼女の鳥取出身というプロフィールが浮かんだので列車の路線を切り替えるように口から出る言葉を変更した。
「ご実家から送られてきたんだ?」
「はい。こんなダンボールに、一杯」
僕よりも頭一つと少々ほど小柄な彼女が手を広げてそのサイズを示してみせた。ふむ、確かに大きい。
次に続くセリフへ、にわかに期待感を持つ僕。
「一人じゃ食べきれないので、良かったらもらってください」
ひゃっほう。
「じゃあ、いただこうかな」
彼女の席まで一緒に行き、コンビニ袋に入った梨をいくつか受け取った。
「ありがとうね。しかし、なんでまた?」
「前にりんごを丸かじりにしてたじゃないですか。おいしそうに」
別の同僚に実家が果樹園をやっているのがいて、そいつの実家から毎年りんごやさくらんぼが会社宛に送られてくるのだけど、確かにりんごが来る度に僕は頬張っている。よもやそこから「梨好き」を類推されようとは。
「見られてたんだ」
「はい」
困惑を表す意味で頭をかいて、僕はもう一度礼を言うと席に戻った。小柄な梨をぶら下げて。

〈おしまい〉

いえー、リア充風ー。
非リア充の諸君、社内でりんごを丸かじりしているとフラグが立つかもよ。

ところで、こういう出来事って文章にすると変に色めいてしまう感じがする。
僕の頭がそうなってるだけか?


○GCS手記
16.3KB。ちくちく。
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