よゆーよゆー、なし

小ぶりな獲物で数だけかせぐ！
すっかり僕自身存在を忘れかけていた奇跡のコーナー。

〈観察ファイル.005：星降るウジュースピーク？〉

ピンクのコートに水色のミニスカートで金髪を盛った浅黒い肌の女が「やべー。膣カンジダやべー」と携帯電話に吹き込んでいる横で、インディゴでストライプのスーツに身を包んだ小柄なサラリーマン（推定３０歳）がねっとり口調で「おたくの責任ってもんがさあ、ねえ？　そうでしょ」とやはり携帯電話を経て通話相手を責めたてている。
ＴＰＯの超越によるロマンティック・モードの顕現。
世界のどこかで同じ星空を見上げる恋人たちだとか、世界の裏側で同時に生まれた赤子だとか、そんな逸話に通ずる類だと思った。

〈おしまい〉


〈観察ファイル.006：〉

横に腰掛けた白髪で禿頭の老人が、紀伊国屋書店の袋から、一冊取り出した。
手元に目をやっていて表紙を見そびれたが、彼は革のブックカバーを取り出して本にとりつけていた。
一息の後、開いて読み始めた。
よつばとだった。
ハイカラだと思った。

〈おしまい〉

今日はＴＧＰ。
月曜日に体験版のマスターアップとか超ウケるんですけど！


○ＧＣＳ手記
60.1KB。ノータッチは避けた。