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けたろうさんのことがそれとなくわかるところ
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ほんとはお金にまつわることをつらつら書こうかと思っていたのだが、思うままに書くとウェブログ化するべきでないことになりそうなので、簡単に書くと決めた。
業界話がどんなに面白くても、ゲームが面白くなるわけじゃねえしよう。

以下の話の結論。
「ユーザーの皆さん、くれぐれもダマされないでね」。

1億かけて作ったものと10億かけて作られたものが同じ価格で提供されている事実がある。
しかしそんなことは、それなりの鑑定眼がなければわかりっこない。
敢えて悪く言うと、「節穴の消費者に贋作を掴ませる」商売が、成立してしまっている。

もちろん、製作に要したコストと販売価格がいつだってキレイに比例するわけではない。
1億のソフトが2億のソフトに肉薄することはある。
でも、開発者や製作者、販売者もそれを飯の種にしていて馬鹿ではない。
経費の差はそのまま地力の差になることがほとんどだ。
どうしたって商品の質に表れる。
だから、1億のソフトが2億のソフトに迫ることはあっても、上回る例はまあそうそうないと言っていい。
「販売価格」と「製作コスト=品質」との差を埋めるのは、「ユーザーが気に留めない」か、「ユーザーがわかっていても良しとするか」になってしまう。
「ユーザーの価値観次第だ」という言い方で片付けるのは簡単だが、「ユーザーに責任を丸投げしている」とも言える。

生活になくてもいいビデオゲームの価値など、他以上に相対的なものだから、その形式自体が間違っているとは思わない。
ただ、「この価格、この内容で了解してもらえるなら」という注釈が常に寄り添っていることはどうか自覚していてほしいなあと思う。(買い物ってそういうもんだ、と言えばそうなのだが)

ゲームの中身に対する非難も応援もわりとありがたく受け止めるけど、商売の形態の部分は一開発者にはどうにもしようがない部分がある。
販売形態や価格の部分を責められても「はい、そうですね」というのが本音だ。
ほんとはこういうことを言うのはよかないよなーとは思う。
そういう取り巻きに対する了解も含めて業界に身を置いているつもりだから、こういうこと言っちゃうのは反則だしかっこわるいなーと思う。
でも、損をしてほしいとはこれっぽっちも思っていないし、できればそういう損得を抜きにして楽しんでもらいたい。
身銭を切って、実生活の大事な時間を使ってゲームに触れるのだから、せめて遊んでいる間はそんなつまらないものからは離脱してほしいと思っている。
力の至らなさも多々あって、なかなかそうならない。
せいぜい、達成できている部分を達成感に転化して、次はもっとマシにするくらいしか。

次回は「じゃあなんでゲーム開発に居座るか」について。
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